ラベル

2020年4月23日木曜日

TNG‐ユース部門第2回リーダー研修キャンプ中止のご案内

新型コロナウイルスの影響が全世界で猛威を振るっている中で、今後の状況については未だ見通しがつかないでおります。
そのような中、今後の状況を鑑みつつ中止を含む条件付きでの開催として第2回リーダー研修キャンプの案内を過日各教会にお送りいたしましたところ、この状況下での開催についてご意見をいただきました。
これを受けて、事務局長・宣教室長・TNG部門長・Youth部門担当者で協議し、今年度の開催を中止することといたしました。

次週各教会に届けられる予定の機関紙「るうてる」5月号には、印刷工程の都合上第2回リーダー研修の案内が掲載されておりますが、上記の通り今年度は中止として各教会においてご周知頂けましたら幸いです。

2020年4月11日土曜日

議長からの「牧会書簡」(2020年4月11日付け)と家庭での主日礼拝のための資料

4月9日付けの議長談話において、感染拡大地域にある各教会の「公開の礼拝の自粛」をお願いしておりますが、このことを踏まえて議長から各教会宛ての「牧会書簡」が出されました。
またJELC式文委員の松本義宣牧師にお願いし、家庭での主日礼拝の文案(MS-Wordファイル)を作成いたしましたのでご利用ください。
各教会で、み言葉が分かち合われること、そこに魂の配慮があることを信じて、共にこの時を大切に過ごしていきたいと願います。


2020年4月11日 聖土曜日の夕に
牧会書簡
日本福音ルーテル教会
総会議長 大柴 譲治
教職、信徒のみなさま

イースターおめでとうございます。

日本福音ルーテル教会の総会議長として、これまでいくつかの「注意喚起」や「議長談話」をお送りしてきました。各教会が誠実に対応してくださっていることを感謝いたします。

一連の出来事の中において、様々な声を「聴く」ことから改めて教えられることは、日本福音ルーテル教会は聖書のみ言葉の上に立つ教会であるということです。日本福音ルーテル教会に属する信徒と教職は、誰一人として礼拝を律法的な義務としては理解していないということです。それは第一義的に「神による奉仕」です。むしろ私たちは、日々、喜んで礼拝に集う群れであるが故に、今、この誰も経験したことのない状況の中で、すべての者がもがき、苦しんでいます。理性ではこの事態において適切な対応をしたいと願いつつ、信仰においてはこれでいいのだろうかという迷いを抱えています。時が経つことの中で、神によって明らかとなることでしょう。

この時に、ルターが1527年にヨーロッパ全土に感染が拡大したペストの猛威がヴィッテンベルグを襲った時の対応は私たちに大切な示唆を与えてくれます。ルターはフリードリヒ選帝侯の町からの避難の命令を拒否して、病人のケアのために残ります。この時に『死の災禍から逃れるべきか』という文章を残しています(キリスト教新聞2020.04.11発行 吉田隆氏の翻訳から引用)。
この手紙の要点は以下の通りです。
(1)困難な時にこそ神の召しに忠実であれ
ルターはまず、牧師たちに、命の危険にさらされている時こそ、牧師を含む他者に仕える召しのある者は、持ち場を離れるべきではないと戒めています。「人々が死んでいく時に最も必要とするのは、御言葉と聖礼典によって強く慰め、信仰によって死に打ち勝たせる霊的奉仕だからである」とルターは語ります。
(2)不必要なリスクを避けよ
他方においてルターは、死の危険や災禍に対してあまりにも拙速かつ向こう見ずな危険を冒すことにつても戒めています。それは神を信頼することではなく、試みることである。むしろ理性を用いて、次のことを考えよと語ります。「私はまず神がお守りくださるようにと祈る。そうして後、私は消毒をし、空気を入れ替え、薬を用意し、それを用いる。行く必要のない場所や人を避けて、自ら感染したり他者に移さないようにする。私の不注意で、彼らの死を招かないためである」。

私たちは使徒信条において「聖なる公同の教会を信ず」と告白していること感謝します。一人自宅で礼拝を守っていても、それは天地を貫く「公同の教会」につながる主の日の礼拝です。日本福音ルーテル教会は127年の歴史の中で、この礼拝の公同性/共同性を大切にしてきました。ルターが一人で祈る時も世界の教会が共に祈っていることを忘れてはならないと語る通り、礼拝に集うことの喜びを確認しつつ、「日々の悔い改め」の中にある「公同の礼拝」、「霊とまこととをもってなす礼拝」こそ、神さまが求めておられる礼拝であることを改めて心に留め、祈りつつ、共にこの危急の「時」を乗り超えてゆきたいと願っています。皆さまに平安をお祈りします。

PDFはこちらから

家庭での主日礼拝の文案(MS-Wordファイル)はこちらから

ブラウンシュヴァイク領邦教会よりイースターのメッセージが届けられました


日本福音ルーテル教会とパートナー関係にある、ドイツ・ブラウンシュヴァイク領邦教会(Evangelisch-lutherische Landeskirche in Braunschweig)のマインス監督(Landesbischof Dr. Christoph Meyns)より、イースターのメッセージが届けられました。
以下、紹介いたします。

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日本福音ルーテル教会
大柴譲治総会議長
                                                                2020年4月3日

大柴先生
キリストにある日本の兄弟姉妹の皆様


コロナウイルスの危機が世界を席巻しています。
日本の方々がどうしていらっしゃるのかと、報道を見聞きしながら思い巡らしております。経済の崩壊をほのめかす数値や政府による数十兆円の緊急支援といった話題が聞こえてきました。また桜の花が満開となり、それを楽しみに多くの日本の方々が公園など野外でお花見するはずのところを、接触を避けるように言われていることも耳にしました。オリンピックまでもが2021年に延期になってしまいました。

日本福音ルーテル教会には関連の社会福祉施設が数多くあることを知っていますが、とりわけ医師や看護師、療法士といった医療に従事しておられる方々のことを覚えます。また以前、我々のほうから訪問させていただいた高齢者施設に関する報告を聞きましたが、そこの居住者の方々に特に思いを寄せています。そして教会付属幼稚園、保育園を覚えます。

私たちの思いと祈りが、日本社会のこと、日本福音ルーテル教会のこと、そして各地で信仰的な働きを通してイエス・キリストを証しておられる方々とともにあることを教会の皆さんにもお知らせください。今回の深刻な危機に対して私たちも同じ思いであって、皆さんとひとつだということをはっきり申し上げます。そちらがどんな様子なのかどうかお知らせください。日本のこと、日本福音ルーテル教会全体のこと、各地の教会のことなどがわかれば、こちらでも祈りに覚えていきます。互いに経験を分かち合いましょう。とりわけ今はそうですね。

こちらでも非常事態が起きていることを隠すつもりはありません。互いに近づくことが禁じられているので、外出は、どうしても買い物しなくてはならない場合や医師の診断、仕事、運動するためでなければ、ひとりもしくは家族、夫婦同伴に限られています。多くの企業は休業が義務づけられました。たとえばレストランがそうです。その他の会社も自主的に閉めています。社会封鎖の状態ですが、こうなることを想定して政府が拠出を決めた数十億ユーロの経済支援は助かります。神様に感謝したいです。

私たちの教会も各地の現場も大きな影響を受けています。特に礼拝や各地の日常生活がそうです。条例により2020年4月19日まで集会が禁じられており、礼拝も教会のあらゆるイベントもこの日までできません。直接友人たちと会うことができないだけでなく、ことに今回の危機で聖週間やイースターの礼拝ができなくなったのはとてもつらいことです。

それにもかかわらず、各地の牧師たちや教会の皆さんはインスタグラムやユーチューブといったデジタル手法を積極的に取り入れて様々な工夫をしています。オンライン説教も増えています。特に最近は高齢者への支援で、教会が買い物のお手伝いをするようなサービスも出てきました。

どんな危機のときにも、そこにはチャンスもあります。そのことを認識しつつ、イエス・キリストの心で危機をしのぎ、そこから学び、祈りつつ希望をつないでいきたいと思っています。ですから皆さんにも祈っていただきたく思います。コロナウイルスが世界で一刻も早く封じ込められ、ワクチンなど治療薬が速やかにできますように共に祈りましょう。今回の危機が人々の心を遠ざけてしまうのではなく、平和へと歩みよれるように祈りましょう。

聖週間とイースターに平和がありますように。

クリストフ・マインス
ブラウンシュヴァイク領邦教会監督

2020年4月9日木曜日

議長談話(2020年4月9日付け)が出されました

2020年4月9日 聖木曜日に
議長談話(2020.04.09)
総会議長 大柴 譲治

緊急事態宣言発令を受けて

主のみ名を讃美いたします。
既に報道機関を通して伝えられていますように、政府による「緊急事態宣言」が東京、千葉、埼玉、神 奈川、大阪、兵庫、福岡に発令されました。これらの地域は感染症緊急特定地域に指定されたことになり ます。また今後、この地域は拡大していくことも予想されます。

これまでも日本福音ルーテル教会は、「すべての命(いのち)守る」ことを第一優先で対応することを確認してまいりました。そこでこのたびは、指定された地域、この地域に隣接する都道府県、また近日中に指定地域として発令される見込みの強い地域において、少なくとも5月6日まで主日礼拝、集会等を自粛することを強く要請いたします。
また感染拡大地域への移動、感染拡大地域からの移動についても、特に牧師は担当されている教会の安全性を守る観点から、強く自粛してくださるようにお願いいたします。

イースターを顔と顔を合わせて祝うことができないことは断腸の思いです。また未だ先が見えず、深刻さが増している中で、私たちは慣れ親しんできたかたちでの礼拝を捧げることはできません。しかし、このような緊急時、非常時であるからこそ、また信仰が問われている時であるからこそ、大切なことが明らかにされてゆきます。私たちは、信仰と祈りによって互いに結ばれていることを大切に今その確信を心に深く刻みたいのです。そして引き続き、不要な外出を避けること、手洗いや消毒等の感染防止対策を徹底して実施すること、社会的な距離を保つことを継続してゆかれることを切にお願いいたします。

共に祈りを合わせてまいりましょう。日本聖公会では、4月12日(日)の復活日の正午、それぞれの置かれた場所で「主の祈り」を共にすることを提案しておられます。日本福音ルーテル教会も、この祈りに祈りを合わせたいと思います。感染症に罹った方々が一日も早く回復されますように。また医療従事者の お働きが守られますように。生活上の不安や困難を余儀なくされている方々が支えられますように。ご逝去された方々の魂に平安がありますように。悲しみの内にある方々に天来の慰めがありますように。この危機の収束のために希望の神に私たちは祈りを合わせてまいります。

主イエスが十字架の上で息を引き取られた時、弟子たちやマグダラのマリアはじめ婦人たちは計り知れない喪失感と深い悲しみ、心を引き裂かれるような思い、深い後悔の念を味わい、ただ独り暗闇に放り出されたような恐怖と孤独感に襲われました。すべてが終わったと思われたのです。しかし、それらすべては主のご復活によって打ち崩されました。私たちは復活の光の中に置かれています。ディディモのトマスも復活の主のリアリティによって変えられました。その力と恵みを信じて今ここに生きることを、復活された主は私たちに望んでおられます。イエスこそ私たちの希望です。私たちのために世に来られ、よみがえられた主イエス・キリストの御名を讃美いたします。ただ神の御心が成りますように。 シャローム。

PDFはこちらからご覧ください。

2020年4月1日水曜日

日本福音ルーテル教会第29回定期総会について(続報)


日本福音ルーテル教会第29回定期総会は、2020年9月21日(月)午後1時〜9月22日(火)午後3時半の日程で「ルーテル学院大学」を会場に開催します。
また全国教師会総会は、9月22日(火)午後4時〜7時(未定)、同じく「ルーテル学院大学」で開催されます。
学内の予定を変更し、大学の利用をご許可頂いた、ルーテル学院大学に心から感謝申し上げます。