去る6月8日に開催された第31回教会音楽祭。公募し、入選した奉唱讃美歌の作詞者、作曲者が共に日本福音ルーテル教会の会員でした。
そのお二人に入選の感想文を書いていただきました。
「帰れる日 」
作詞
羽村教会 阿部冨美子
(教会音楽祭実行委員会 補作)
1.
海がみんな のみこんできた
それがあなたの苦しみ
わかち合い生きて行こう
豊かな海に
実りの大地に
帰れるその日を祈ります
2.
海がみんな さらっていった
それがあなたの哀しみ
わかち合い生きて行こう
壊れたふるさと
返してください
帰れるその日を祈ります
会場のウェスレアン・ホーリネス教団の淀橋教会に日ごろ交流の少ない、超教派の皆様の讃美歌が響きわたりました。
テーマ「ともに希望の歌を」ということで、公募されていたうたをこのように作詞させていただきました。私の詩に同じルーテル教会、広島教会の永井幸恵姉が作曲をしてくださいました。その日、初めて楽譜を見て、とても感動いたしました。 私の平凡な詩が生かされて歩いていたのです。歌いやすく、親しみのある素敵な曲でした。その曲を会場の兄弟姉妹とともに歌えたとき、心はふるえました。
二年を過ぎても、東日本大震災の復興の足音は遅々として進みません。思いばかりで何も出来ないことが、歯がゆくてなりません。皆様とともに祈り、希望をもちたいと思います。
作曲をしてくださった永井さん、そして私の詩を用いて下さった実行委員の皆様と主に感謝いたします。
「共に希望の歌を」
作曲
広島教会 永井幸恵
私は、この音楽祭に参加する前に、石巻に足を運んでいました。町全体が津波で流された被災地に立ち、祈らせていただきました。
そして、被災地の方々の声なき声を胸に、音楽祭へと向かいました。
廣瀬先生の説教では、「イエス様が十字架上で苦しみを受けられている時に、『わが神、わが神。どうして、私をお見捨てになったのですか』という言葉を口にされましたが、それは詩編22編の引用であり、イエス様は、あの苦しみの中で、歌っておられたのです」という言葉がとても印象に残りました。
いろいろなジャンルの賛美が歌われましたが、「共に主を賛美する」思いで一つになり、私たちは心いっぱい賛美しました。
広い礼拝堂に大勢の方々が集まり、荘厳な賛美が捧げられた時には、まさに天国のような光景で涙が止まりませんでした。すばらしい貴重な経験をさせていただき、心から感謝いたします。