6月15〜16日、ルーテル神学校を会場に第1回全国青年Bible Campが行われました。参加した青年は19名、スタッフは3名でした。
このキャンプは、CSやキャンプスタッフを経験したことのある青年たちが、「子どもたちに御言葉を伝える立場に立ってみると、自分でうまく伝えることができない。だから、神様や聖書のことをもっと知りたい。学びたい」という多くの声が聞こえてきたことを受け、「JELC主催の青年向けのBible Campを立ち上げよう」と、TNG-Youth部門が中心となって開催されました。
第1回 目の今回はまず、「聖書をどう読んだらいいのか分からない」という声に応えるために、森優師の書いた聖書研究法の本から、聖書と自分の人生を交差させる経 験法、また、聖書の箇所をそのままに読む一層、キリストが私に何をしてくれたかを読む二層、そしてそれを受けて私はどのように応答するのかを読む三層へと 掘り下げる深層法という二つの聖書の読み方を学び、参加者は実際にCSなどを想定してメッセージをつくりました。第三者としてではなく、「あなた」と呼びかけられる二人称で聖書を読むこと、つまり聖書を通してキリストと出会うということに力点を置く学びと実践のキャンプとなりました。
参加した青年たちは、普段の生活の中で自ら聖書に向き合い、聖書の御言葉を神様が直接自分に語りかけてくださっている言葉として受けとめたり、それをCSのお話へ展開するという作業をしたりすることに慣れていませんでした。
しかし、このキャンプ中に、もがきながら何度も聖句(ルカによる福音書から各自に指定された箇所)を読み、主に祈りながら、自分の信仰に向き合い、主からのメッセージを感じ、それをCSのお話のための文章にする作業を懸命にしていました。この経験を通して、それぞれがとても大きなものを得たようです。このような実りあるキャンプになりました事を、心から感謝いたします。
このキャンプを毎年継続し、青年たちがそれぞれの土地で御言葉を基として生きる者となること、教会を支え、御言葉を述べ伝える者となることを願い、祈っていきたいと思います。
小澤実紀