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2014年12月2日火曜日

カトリック・日本聖公会・日本福音ルーテル教会合同礼拝の感謝

2014年11月30日(日)
待降節第1主日の午後に、日本福音ルーテル教会とカトリック教会、日本聖公会の3つの教会が共に集い、初めての礼拝が行われました。
テーマは「いつくしみと愛のあるところ」。
会場は、東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂。

ローマ・カトリック教会の第2バチカン公会議を受けて公布された「エキュメニズム教令」50周年の記念でもあったことから、礼拝に先駆けて、記念シンポジウムが行われました。
カトリックからは、光延一郎師(イエズス会司祭・上智大学神学部長)、
日本聖公会からは、西原廉太師(日本聖公会司祭・立教大学副総長)、
日本福音ルーテル教会からは、石居基夫師(日本福音ルーテル教会牧師・日本ルーテル神学校校長)がそれぞれ、「エキュメニズム教令」50年の実りとのテーマで講演をしました。司会は、日本福音ルーテル教会牧師である、江藤直純ルーテル学院大学学長が務めました。
 

続いて、合同礼拝が行われ、ペトロ岡田武夫カトリック東京大司教、大畑喜道日本聖公会東京教区主教、大柴譲治日本福音ルーテル教会総会副議長が司式し、日本福音ルーテル教会の徳善義和牧師が説教しました。徳善師はテーマでもある「いつくしみと愛のあるところ」と題し、ヨハネ福音書の「わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。」とのイエスの言葉から、自身の経験を踏まえながら、エキュメニズムの50年とそれ以前の歴史を語り、三教会が違いではなく共通点を感謝し、共に歩むこと、そして愛の実践においても一致していくことについて述べました。

礼拝の中では、一つの洗礼を共有している私たちがそれを思い起こす水、また、ただ一人であるキリストの光を共に分かち合う火が象徴的に用いられました。
 
合わせて630人程の人々が共に集い、賛美し祈る声は、会堂全体を揺さぶるような力強いものであり、集められていることへの祝福を思いました。70名の聖歌隊の貢献も大きなものでした。
 
今回のために用意された礼拝式文は、三教会それぞれの特色を反映し、また、その伝統を踏まえて新たに作成されたものです。今後、それが分かち合われて、各地でも礼拝がなされることを願っています。今年の待降節の始まりに、世界でもあまり例がない、歴史的、大きな喜びに満ちた合同の礼拝を与えられたこと感謝致します。