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2016年5月25日水曜日

【熊本地震】日本福音ルーテル教会九州教区救援対策本部報告5(2016.5.24)

日本福音ルーテル教会九州教区救援対策本部報告⑤

4月14日、16日の地震から1ヶ月が過ぎました。
今なお多くの方々が困難な状況の中で、また不安の中で生活されています。
しかし、ランドセルを背負った小学生、制服を着た中高生の姿が、普段通りの生活のかけがえのなさを教えてくれます。もちろん、地域によって、また人によって、まだまだ大きな差がありますが…。
さて、私たちは、全国のルーテル教会の皆さまのお祈りとご支援のうちに、「できたしこ」の支援活動を行っています。ここまで熊本の教会、学校、施設、幼保、そして救援対策本部は、それぞれにまた連携しつつ、以下の活動を行ってきました(継続しています)。

1.室園教会:済々黌高等学校内の避難所支援(避難所閉鎖に伴い終了)等
2.熊本教会:地域への支援活動、会堂補修への取り組み等
3.大江教会:物資支援、カフェ、
  臨床宗教師会を通じた支援活動等
4.神水教会:慈愛園利用者への支援、カフェ(終了)、
  全国からの支援物資基地等
5.健軍教会:教会避難所及び近隣避難所の支援等

⑴九州ルーテル学院:学生たちへの支援、校舎補修への取組等
⑵九州学院  :学生たちへの支援、校舎補修への取組等
⑶ルーテル幼保:子どもたち(家庭)への支援等

☆CFJ(チャイルドファンドジャパン)とルーテル学院が協同して家庭支援(無料電話相談/PC・スマホ版の情報発信)、今後、教職員・保育士への心のケアの講習会を検討しています。

①慈愛園:子どもたち・利用者への支援、
     福祉避難所(ライトハウス)等
②キリスト教児童福祉会:子どもたちへの支援、避難所等

☆わかちあいプロジェクトと連携し、広安愛児園・L.E.C.こどもセンター内避難所の支援

物資支援としては、緊急救援物資(水、食料品、ミルク、離乳食、おむつ、カセットコンロ、ボンベ、炊飯器、ポット等)、また現地の求めに応じて、炊き出しセット・車椅子(7台)などを届けてきました。

そして、全国のルーテル教会等から届いた掃除道具は、5月18日現在以下の通りです。
ゴミ袋:4,896枚、ぞうきん:2,439枚、段ボール:503枚、
ゴム手袋:673枚、マスク:17,534枚、ほうき:123本、
ちりとり:94柄、長靴93足、その他
これらは、教会、学校、施設、幼保他を通して必要な方々に届けています。ありがとうございました。

また、上記のルーテル関係ネットワークの中からの求めに応じて、片づけ支援(引越支援)30数件を、のべ50数名のボランティアの方々と行ってきました。

ところで、今この報告を、広安愛児園・L.E.C.こどもセンター内避難所の休憩所(カフェ)で書いています。現在、初期の片付け支援は落ち着いてきたところですが、これから、り災証明書を発行された方々のお宅の片づけ(等)の支援が必要になってくるだろうと、避難所の方のお話を伺いながら思っているところです。

今、こんな会話が続いています…

「どこの仮設があたるかね?」
「テクノ(※)あたりがあたったらたまらんばい」
(※)広安愛児園・L.E.C.こどもセンターから10数km離れている飛行場近くの場所
「あげなところがあたったら魚釣りにもいけんばい」
「・・さん(仲良しのお友だち)にあえんごつなるばい」
「飛行機で買い物にいかないけんね」
「(一同)がっはっはっはっは笑…」

みなさんの笑顔が守られますように。

引き続きお祈りとご支援をよろしくお願いいたします。
日本福音ルーテル教会九州教区救援対策本部
本部長 岩切雄太

2016年5月8日日曜日

【熊本地震】日本福音ルーテル教会九州教区救援対策本部報告4(2016.5.7)


熊本地震 日本福音ルーテル教会九州教区救援対策本部報告4

日本福音ルーテル教会九州教区救援対策本部の今週の活動を、順を追って報告いたします。

5月2日(月)
<片づけ支援>2件
永吉穂高牧師のレポートより
 『自宅の玄関の基礎が歪み、倒壊の恐れがあるため、赤紙が貼られていました。駐車場は、そこにできた亀裂に 自動車が落ち込まないように、ビニールが敷き詰められていました。今回の片づけ支援では、新住居へ運ぶ家具 を窓から運び出しました。 まず、部屋に散乱するゴミやガラスを袋詰めし一箇所に 集め、足場ができた時点で、冷蔵庫、ガスオーブン、洗濯機、乾燥機、鏡台を外へ出しました。次の家で使うため、大切に扱う必要があり、慎重に行いました』。

5月3日(火)
<片付け支援>2件
永吉穂高牧師のレポートより 
『すべての部屋の部屋で、大きなタンスや食器棚等が倒れていたので、散乱したガラスを集め、掃除機で床 を綺麗にした後、倒れた家具、揺れによって50センチほど前に出た家具を元の場所に戻していきました。扉のある部屋は、それぞれ内側に物が倒れて開けること ができなかったため、ベニヤ板の部分を壊し、小窓を 作りました。別の部屋は、散乱する物を片づけてから、 床に掃除機をかけました』。

<炊き出し> 
健軍教会近くの泉ヶ丘小学校避難所において、健軍教会の信徒・健軍教会へ避難して おられる方々・九州教区救援対策本部のメンバーで炊き出しを行いました。
あたたかいご飯と煮物の夕食(130食)を届けました。

また、5月3〜4日に、日本福音ルーテル教会九州教区救援本部から2名が、阿蘇YMCAボランティアセンターが行っている災害ボランティアに参加 し、家屋の瓦礫の撤去・片づけなどを行いました。

5月4日(水)
<避難所支援>
わかちあいプロジェクトと連携して支援を続けている広安愛児園・こどもL.E.C.センターの避難所で、 コーヒー/紅茶・お菓子を提供するカフェを開始しました。避難所の皆さんのところに飲み物とお菓子を届けるなかで、不安や困り等 のお話を伺いました。初日は、約100杯の飲み物が出ました。

<片づけ支援>2件
永吉穂高牧師のレポートより
『益城町の震源近くで、一区画すべてが倒壊していました。重機で集めたがれき等を他のボランティアの方々と、木屑、石、ガラス、金属に分別し、一箇所に集めるという作業を行いました』。

5月5日(木)
<片づけ支援>2件
震源から20kmほど離れているお宅の片づけに伺う。倒れた家具をもとの場所に戻し、こわれた電化製品(テレビ等)を外に運び出す作業を行いました。 また、もう一件は、車いすで生活されている方のお宅。揺れによって移動した家具をもとの場所に戻し、その他散乱するものを片づけました。

5月6日(金)
<片づけ支援>1件
広安愛児園・こどもL.E.C.センターの避難所で行っているカフェでの聞き取りの中で、 片づけ支援を希望された方のお宅(赤紙で退去することが決まっている)の片づけを行いました。 

皆さんのお祈りとご支援を、被災地の方々に「できたしこ」届けています。 
どうぞ引き続き、お祈りとご支援をよろしくお願いいたします。
日本福音ルーテル教会九州教区救援対策本部 本部長 岩切雄太
 

2016年5月1日日曜日

【熊本地震】九州教区対策本部よりの通信(2016.4.30付)

熊本地震 日本福音ルーテル教会九州教区救援対策本部報告③
救援対策本部の今週の活動を報告いたします。
熊本市内の5教会が行っている支援活動については、それぞれの先生方がFB等を通して発信しておられるので、ここでは救援対策本部の活動に絞って報告させていただきます。
①物資支援
全国の皆さんに募っている片付け支援他に用いるお掃除道具等は、たくさんの方々がご支援くださり、今のところ十分な量が現地(神水教会)に届いています。ありがとうございます。私たちは、皆さんが送ってくださったものを、教会、学校、施設、幼稚園・保育園、またそれぞれの地域で必要な方に、順次、届けはじめました。
※その上で、お願いです。現在、神水教会が、片付け支援のための物資の受取を引き受けてくださっていますが、物資の保管場所がいっぱいになってきました。ですので、5月7日までとしていた片づけ支援に用いるお掃除道具等の受け入れを、いったんストップしたいと思います。
別途、救援対策本部広報からご案内させていただきますが、今からの支援活動の状況の中で、また必要になったときには、物資支援のお願いをさせていただきいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
②避難所支援
「わかちあいプロジェクト(代表:松木傑先生)」と協同し支援を行う広安愛児園の避難所に、プレハブを設置いたしました(写真参照)。ここが、避難所支援の拠点になります。「わかちあいプロジェクト」の現地リーダーの牧野孝さん(写真参照)を中心に着々と準備が進んでいます。
③地域支援
現地を訪ねられたCFJ(チャイルドファンドジャパン)のスタッフと今後の支援について協議し、ルーテル関係の情報を提供するなかで、CFJがこれから行おうとしている支援(子どもたちの心のケア)にも協力していくことになりました。
また、健軍教会避難所では、自宅に戻ることができない方への支援が始まり、避難所支援の次のステップに入っています。
④片づけ支援
救援対策本部の5名の牧師が現地入りし、4件の片づけ支援を行いました(写真参照)。また、現在、熊本市内の教会に聴き取りを行い、片づけ支援を希望される方を募っているところです。それに合わせて、次週から、ボランティアの受け入れ、順次、片づけ支援を行っていきます。
※ただし、現在のところ、宿泊先等のこともあり、人数を制限しつつ調整しているところです。
⑤精神的な支援
大江教会が行っている支援活動に加えて、神水教会でも新たに「Rainbow Café」が始まりました。ここは、「地震から必死に子どもを守ったり、割れものが散らかった片付けをしたり、その中で毎日のご飯を用意したり。疲れているお母さんも一息つきましょう!(Rainbow Café FBより)」という場所です。
私たちの支援活動、「できたしこ」ですが、今、必要とされている方々に心をこめて届けることができますようにと、引き続き、お祈りとご支援をよろしくお願いいたします。
(本部長 岩切雄太)2016.4.30