ラベル

2017年7月27日木曜日

ムニブ・ユナン師(ルーテル世界連盟前議長)講演


ルーテル世界連盟前議長のムニブ・ユナン師による講演をぜひ皆さんにもお読み頂きたく、おわかちします。

ルーテルとカトリック:聖霊による新たな改革」 監督 ムニブ・ユナン博士

●日本語版PDF

“LUTHERANS AND CATHOLICS: TRANSFORMED AND RE-FORMED BY THE SPIRIT”  BY BISHOP DR. MUNIB YOUNAN
●英語版PDF

 ルーテル/ローマ・カトリック共同委員会主催 来日記念講演会
 2017年7月24日 
 カトリック麹町聖イグナチオ教会聖マリア聖堂にて
 翻訳:浅野直樹(日本福音ルーテル教会世界宣教主事)     


2017年7月26日水曜日

ムニブ・ユナン師来日記念講演会(ルーテル・カトリック共同声明ルンド2016に学ぶ)

立山日本福音ルーテル教会総会議長/ムニブ・ユナンLWF前議長/高見日本カトリック司教協議会会長
カトリック麹町聖イグナチオ教会聖マリア聖堂にて

 2017年7月24日(月)、カトリック麹町聖イグナチオ教会聖マリア聖堂において、ルーテル世界連盟前議長のムニブ・ユナン師をお迎えしての講演と祈りの時が持たれました。
 日本におけるルーテル教会とカトリック教会との(エキュメニズム)共同委員会が主催しました。
 
 ユナン師は、パレスチナの出身であり、「ヨルダンと聖地 福音ルーテル教会」のビショップとして宗教間対話に取り組み、今年5月まで「ルーテル世界連盟」の議長も務められました。
 宗教間対話は世界規模に及び、またカトリック教会との神学的対話の積み重ねは「争いから交わりへ」との文書に結びました。そしてそれを元に、昨年2016年の10月31日には、ルーテル世界連盟の発祥の地であるスウェーデンのルンドにおいて行われたカトリックとの宗教改革共同記念礼拝において、教皇フランシスコと共に共同声明に署名しました。
 講演では、その歩みの意義とそこに導かれたことへの感謝と述べられると共に、ルンドでの成果を過去に閉じ込めず、次の宗教改革500年を共に進めていくために、聖霊が私たちを形作り、変化させ、導くことを受け入れていくことを呼びかけられました。
 
 ユナン師は、明日27日、来日目的である庭野平和賞を授与されます。

 ユナン師がビショップを務める「ヨルダン及び聖地 福音ルーテル教会」のサイト(以下のURL)では、講演の全文(英語)が公開され、また写真もご覧になることができます。
 日本語訳についても準備が整い次第、公開します。
 
http://www.elcjhl.org/2017/07/24/bishop-younan-addresses-catholics-and-lutherans-in-tokyo/


2017年7月24日月曜日

「愛と平和のための祈り」2017年8月


当教会も加盟する、日本キリスト教協議会「平和・核問題委員会」により、「愛と平和のための祈り」が作成されました。各教会などでの祈りの機会にお用いいただき、祈りに連なっていただけると幸いです。

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「愛と平和のための祈り」

 平和の主よ、御名があがめられますように。

 敗戦から72年目の8月を迎え、私たちは平和への思いを強くします。
 いまこの時にも特に中東などで悲惨な争いがあり、多くの尊いいのちが失われています。心を痛めつつ、それを止めることができずにいる私たちの無力をおゆるしください。どうか主よ、あなたがその争いの中にお立ちになって、平和への道が開かれますように。

 主よ、地上における不正義、人による圧迫、搾取と暴力による恐怖を、どうぞ取り除いてください。弱き人々を踏みにじり、真実のために声を上げようとする人を罰し圧力をかけ、自分たちのために権力を乱用している者たちが、あなたの愛の懲らしめによって立ち返ることができますように。また、そのために私たちも、勇気と真実をもって務めを果たすことができますように、御霊の導きをお与えください。

 沖縄で、長年にわたり民意が踏みにじられ、美しい森や海も破壊され、どこも受け入れたくはないものを無理矢理に押し付けられてきた歴史を、国民すべての懺悔とともに閉じることができますように。国は、立ち止まり、戦争のための準備ではなく、真の正義・平和をもたらす道を歩むことができますように。主よ、どうぞ導きをお与えください。

 武力によって平和をもたらすことはできないことを、この国の為政者が悟ることができますように、主よ、導きをお与えください。既にキリスト教だけでなく多くの諸宗教、また全国の市民たちも抗議を示しているように、強行採決された安保法制は民意に反するばかりか、平和を希求し私たちが大切にしてきた憲法にも反するとしか思えません。大国と軍事同盟を結び、自らも覇権主義を目指すことがいかに愚かなことであるか、どうかこの国が、手遅れになる前に気づき、本当に歩むべき道に戻れますように、助けてください。

 隣人のいのちや生活また人権が脅かされているときには、私たちは黙っていてはいけないことを先の大戦から学びました。そしてそれをキリスト者は告白してきました。いま私たちは、安保法制の他にも、同じく民意を無視し採決された秘密保護法、さらには治安維持法の再来が危惧されるいわゆる共謀罪法についても、黙っていてはいけないとのあなたからいただいた良心の声を聞きます。また、立憲主義をも葬って国民の内心の自由さえ奪おうとする国家の姿を私たちは見ます。主よ、どうぞ導きをくださるとともに、私たちが愛と平和のための務めを果たすことができますよう、強めてください。

 主よ、原子力の問題についても、人類は核と共存できないこと、死の灰もこれ以上未来の子どもたちのために増やすべきでないこと、多くの人々が原発事故により涙を流し不安と苦難の中におかれていること、さらには平和利用の言葉も軍事利用と表裏一体であり、悪魔の兵器を継続させていることなどをみると、私たちは一刻も早くこれらから撤退しなければならないことを思います。世界に導きをください。また、私たちはこのことを、いのちを守りあなたから地球のお世話を託された責任によって、しっかりと発言をすることができますように、私たちに愛と勇気、知恵と力とをお与えください。

 私たちの主、御子イエス・キリストによってお祈りいたします。アーメン

                         2017年8月1日 平和月間に
                  日本キリスト教協議会 平和・核問題委員会

PDF版は以下のURLより
http://ncc-j.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=203