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2015年3月11日水曜日

「3.11」を憶える祈り 2015



3.11」を憶える祈り 2015

司)全能の神よ。私たちは4年前に発生した東日本大震災とその犠牲者の方々、そしてまた今もなお様々な苦難の中で日々を過ごす被災者の方々を憶えて祈ります。あなたは傷ついた者、力無き者たちの唯一の慰めです。あなたの癒しと恵みの光が、この傷ついた世界を満たしてくださるように、わたしたちの痛みと悲しみを共にしてくださる主、イエス・キリストと共に祈ります。

司式もしくは担当者)
 神よ。今わたしたちは、震災で不慮の死を迎えた人々、そして愛する者を失った人々を憶えて祈ります。この地上で失われた全ての命が、あなたによって迎え入れられていることをわたしたちに憶えさせてください。そしていまなお消えることのない心の痛みを、あなたの慈しみによって癒してください。
 キリストのみ名によって。

会衆)主よ、あなたの癒しを与えてください。

司式もしくは担当者)
 神よ。今わたしたちは、震災とそれに続く原子力発電所事故によって生きる場を奪われた人々を憶えて祈ります。放射能の脅威によって故郷から離れなければならなくなった人々、生活の手段を奪われた人々の上に、あなたの豊かな恵みを注ぎ、その生活を守ってください。そして原子力発電所事故を一日も早く終息させることが出来るように、わたしたちがあらゆる知恵と力を結集できるように導いてください。
 キリストのみ名によって。

会衆)主よ、わたしたちを導いてください。

司式もしくは担当者)
 神よ。今わたしたちは、東北の地で被災した多くの外国籍住民、外国にルーツを持つ人々を憶えて祈ります。震災の被害に加えて、根深く残る差別が彼ら・彼女らを苦しめています。わたしたちは皆、共にあなたに創られた命であることを分かち合わせてください。そして、あらゆる差別を乗り越えて互いに尊敬し支え合うことの出来る、新しい世界へと歩んでゆけるように、どうかわたしたちを励ましてください。
 キリストのみ名によって。

会衆)主よ、あなたの励ましを与えてください。

司式もしくは担当者)
 神よ。今わたしたちは、被災地・被災者に寄り添い共に歩もうと心を尽くしている人々を憶えて祈ります。あなたの励ましとその一人一人に与えてください。直面する様々な困難な課題を乗り越えることが出来るように、あなたがその一人一人を導いてください。そしてその働きを一人でも多くの者が憶え、祈り、支える事が出来るように、わたしたちをあなたが結びあわせてください。
 キリストのみ名によって。

会衆)主よ、わたしたちを結びあわせてください。

司式もしくは担当者)
教会ために祈ります。
現代を生きる私たちは、自らの便利さや快適さを求めるあまり、一部の地域や人々に労苦を押し付けてきたこと、またそれに気づかないできたこと、そしてそうした社会を保たせてきた責任を覚えます。地上に平和をもたらす主に導かれ、命を分かち合う者として、平和を実現していくことができますよう、力を与えてください。そのために、キリストの体である私たちの教会を一つに結び合わせてください。

会衆)主よ、お赦しください。

司式もしくは担当者)
世界のために祈ります。
どうか、日本の政治と地方自治体の責任を担う人々をあなたの光で照らしてください。被災者の叫びに真摯に耳を傾け、いま必要な支援の手を惜しみなく差し伸べることができますように。
また、自然の力の大きさを知った私たちが、謙虚な心で自然と向き合い、自然と共に歩む生活を目指すことができますように。そうして、あなたのつくられた世界を守り、み国を示していくことができますよう導いてください。

会衆)主よ、導いてください。

司)全能の神よ。あなたの癒しと恵みの光で、この傷ついた世界を満たしてください。

  各自はしばらくの沈黙のうちに祈る。

司式)
神よ。
苦しみと悲しみの中からあなたに叫ぶわたしたちを顧みてください。わたしたちの思いと願いを越えたみ心によって、憐れみと愛のうちにわたしたちを守り、日ごとにみ旨を明らかに示してください。み子の受難によって示された変わることのないあなたの愛によって、すべての人が絶望の中に希望を、悲しみの中に慰めを見いだせることを感謝し、この祈りを私たちの主イエス・キリストによって祈ります。

会衆)アーメン
  
2015311

日本福音ルーテル教会東教区プロジェクト3.11